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blueskycrawler’s blog

日記と読書の記録

「砂の交渉 日米合併」長野慶太

ものすごくおもしろかった。やっぱり国際金融で活躍した人の話はおもしろい。


男は仕事だ、と怒鳴り、卓袱台をひっくり返すような人間がいざ出世競争に負けてしまったときの惨めさは本人にもまわりにも大きすぎた。

事ってもんはどこの会社でも単純じゃない。人がどう感じるかということを意識していたらどんな人事もまとまらない。それでいちいち喧嘩してたらいくつ身体があっても──

戦略的、などと大げさにいう必要はないが、交渉のための捨て駒の用意は欠かせないし、譲れない事項の優先順位をあらかじめ絞り込んでおかないと結果的に味方の不満を買う。

競争に勝ち続けたあるとき、勝ち続けた者だけが立つことを許される扉の入り口に立ってみると、そこから先の世界は成果主義などという美しいものではまったくないことがわかる。だからといって誰も引き返せないのだ。

私が自分の息子の首さえ切ったのをあなたも知っているでしょう。神さまが私を試しているんだ。間違ったことはできない

しかし子供なりに感じ取っていたんだろう。大人は子供の前で偉そうにして見せるほど他人とのつきあいがうまくないということを……。

僕もお仕事がんばろうっと。

砂の交渉 日米合併長野慶太