blueskycrawler’s blog

日記と読書の記録

「アメリカン・スナイパー」

イラク戦争で「史上最高の狙撃手」と呼ばれたクリス・カイルの一生を描いた物語。戦争映画史上最高の興行収入ということで「プライベート・ライアン」並みの衝撃を期待していたけど、戦争シーンもPTSDの描写もかなりあっさりだった。戦争映画というよりも愛…

「白ゆき姫殺人事件」湊かなえ

DTVで先に映画を見てしまった・・が、人のドロドロさ加減がおもしろかった。 『白雪姫もシンデレラも、童話の中のお姫様はみんな、心もきれいでしょ。世の中の大半の人は、そんな物語を当たり前のように読んで大きくなったはずなのに、どうして現実の世界で…

「ジャッジメント」小林由香

合法的に加害者を被害者と同じ目に合わせられる「復讐法」のお話。とてもおもしろく、とても考えさせられた。 『大切な人を殺された者は言う。「犯罪者に復讐してやりたい」と。凶悪な事件が起きると人々は言う。「被害者と同じ目にあわせてやりたい」と。』…

「彼女がその名を知らない鳥たち」沼田まほかる

爽やかな良いタイトルだなと思ったらドロドロの不幸な恋愛の物語だった。どんだけ裏切られても同じような異性に惚れてまた裏切られる。だって人間なんて動物だもの。誠実さや性格より体臭とか見た目ってことあるよね。そんなお話。 「彼女がその名を知らない…

「神様のカルテ」夏川草介

すごい。慢性的な人不足の末期的な地方の病院の日常をこんだけ明るく柔らかく描けるなんて。 『救急車のサイレンは深夜でも途切れず、それを受け入れるのは、睡眠不足と低血糖の医者と経験不足の研修医だ。 学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴で…

「検察側の罪人」雫井脩介

タイトルの通り検察の中の犯罪のお話。いやいやいやいやそうはならんだろうと思いつつとてもおもしろかった。仕事の矜持ってことかな。 「検察側の罪人」

「虚貌」雫井脩介

復讐の物語。おもしろくてあっと言う間に読めてしまった。 『ただ、あなたが強く生きていきたいのであれば、憶えておいて下さい 笑顔に勝る仮面はないということです』 読み終わってみれば秀逸なタイトルだった。 「虚貌」

「望み」雫井脩介

行方不明の息子が殺人事件の被害者なのか加害者なのか。どちらであっても地獄。そんなお話。めちゃくちゃおもしろかった。 「望み」

「火の粉」雫井脩介

久々の雫井脩介。結末はわかってていつ爆発するのかジリジリする系だけどわりとあっさりな展開だった。異常者の描き方はさすが。でもやっぱりこの人には「クローズド・ノート」系の泣ける物語を期待したいな。 「火の粉」

「鴨川ホルモー」万城目学

なんだか不思議でおもしろいお話だったけどちょっぴりあっさり過ぎか。もうちょっと空想の部分に深みというか謎というか何かあったら最高だったかも。 「鴨川ホルモー」

「神去なあなあ夜話」三浦しをん

林業シリーズ2作目。これまたおもしろかった。 『山仕事は奥が深くて、一年やそこらで習得できるものじゃない。毎日発見があって、もちろん危険と隣りあわせの作業でもあるから、考えながらやらなきゃいけなくて、頭も体もパンクしそうだ。でも、楽しい。 …

「神去なあなあ日常」三浦しをん

林業のお話。おもしろかった。いろんな仕事があるんだなー。 『日本の森林で、人間の手が入っとらん場所なんかないで。 日本の林業は、斜陽産業と言われてひさしい。大山持ちだからといって、のんびり座っていられる時代は終わったのさ 山の生き物は、山のも…

「舟を編む」三浦しをん

15年もかけて辞書を作るお話。おもしろかった。 『辞書は、言葉の海を渡る舟だ 海を渡るにふさわしい舟を編む 大学の教授ってのは、世間知らずの専門馬鹿か、妙に耳が早くて政治力に長けたやつか、どっちかだな。 いったいどうしたら、なにかに夢中になれ…

「風が強く吹いている」三浦しをん

久々の三浦しをんさん。素人が箱根駅伝を目指すという怪しさ満載の話だけど、とってもおもしろかった。 『「箱根の山は天下の険!」 「ペース落ちてるぞ。だからといって、時計を見すぎるな。なるべく体で感覚を覚えるようにして」「暑いのに複雑な指示出す…

「蜜蜂と遠雷」恩田陸

恩田陸の「黒と茶の幻想」「夜のピクニック」に並ぶ大傑作。 『途方もない才能を目にするとは、恐怖に近い感情を呼び起こすものなのだ。 注目されたり、妬まれたりすることに比べたら、馬鹿にされたり、無視されたりすることは全然平気だった。 ピアノは天才…

「ともにがんばりましょう」塩田武士

労働組合の団体交渉のお話。わりとあっさりだったけどおもしろかった。 『敵は倒すためにあるんやない 何のためにあるんですか? 歩み寄るためや』 立場は違えど人と人の信頼みたいなもの。いいなと思った。 「ともにがんばりましょう」

「女神のタクト」塩田武士

まーまーかなーっと思って読んでたら終章でボロボロに泣いてもーた。めっちゃいい話だった。 『能書きはええ。やる男であれ。文句ばっかり言うて、目下のもんに偉そうにしてるのは、昭和のあかん軍人と変わらんぞ。男も女も世の中、そんな奴が多い。でもな、…

「盤上に散る」塩田武士

「盤上のアルファ」の続編なので楽しみに読んでみたんだけどちょっと物足りなかった。伝説の真剣師の物語にしてはあっさり過ぎか。貫井徳郎あたりのような重厚さが欲しいテーマだった。 「盤上に散る」

「盤上のアルファ」塩田武士

左遷された新聞記者と挫折した将棋棋士のお話。おもしろかった。やっぱり勝負事は勝たないとね。 「盤上のアルファ」

「八甲田山 死の彷徨」新田次郎

雪中行軍の訓練で参加者210名中199名が死亡し、生き残った11名のほとんどが凍傷で四肢切断という日本全体がブラック企業だった頃のリアルデスマーチのお話。何度読んでもあの時代に生まれなかったことを心の底からラッキーだったなと、ただ、それだけを思う…

「ヴォイド・シェイパ The Void Shaper」「ブラッド・スクーパ The Blood Scooper」「スカル・ブレーカ The Skull Breaker」「フォグ・ハイダ The Fog Hider」「マインド・クァンチャ The Mind Quencher」森博嗣

森博嗣さんが若き侍を描いた物語。人は人が成長する物語に最も感動するという。侍という一度の失敗も許されない職業。そして、他人のために自分の命を捧げるということ。現代の日本には引き継がれなかった古き良き日本のノブレス・オブリージュとメメント・…

「騎士団長殺し」村上春樹

村上春樹の久々の長編小説。相変わらずわけのわからない話だったけどめちゃくちゃおもしろかったし文章が美しい。 『どうしてそんなにも楽観的になれたのだろう?というか、どうしてそんなにも愚かしくなれたのだろう?私の視野にはきっと何か生まれつきの盲…

「闘うプログラマー ビル・ゲイツの野望を担った男達」G パスカル ザカリー

何年ぶりか・・もしかすると20年ぶりくらいに再読。やっぱりすごい本というか、デビッド・カトラーはすごい。 『第一に、品質は、全員の信念でなければならない。トップの経営者から、いちばん下の助手まで、全員の信念でなければならない。経営陣の風向きを…

「レディ・ジョーカー」(ドラマ)

高村薫の原作はだいぶ前に何度か読んだけどドラマもとてもおもしろかった。日本の社会の暗闇の深さ、それでも正しいことをしてその報いを受ける人々。ふつーのサラリーマンとは縁のない正義の物語。 「レディ・ジョーカー」

「罪の声」塩田武士

グリコ森永事件をモデルにしたミステリ。「これは、自分の声だ。」・・設定がおもしろくて引き込まれた。 「罪の声」塩田武士

「マークスの山」(ドラマ)

なんとなく見てみたらなんとなくおもしろかった。戸田菜穂の雰囲気がいい。原作を読み直してみようかな。 「マークスの山」

「マグマ」(ドラマ)

人生を賭けるに値する仕事。すばらしい。尾野真千子と長塚京三の雰囲気がとっても良かった。また原作読んでみようかな。 「マグマ」

「ダブルマリッジ The Double Marriage」橘玲

橘玲さんの小説なのに国際金融のお話ではなかった。でもとてもおもしろかった。 『定年になったとたんに奥さんと別れて、全財産を持ってこっちにやってきて、若い女にはまるってよくあるパターンですよ。結婚して子どもができたあとで別の女に手を出して、女…

「公器の幻影」芦崎笙

はたまた新聞記者の話。価値があるのかないのかということよりとにかくおもしろい仕事だと思う。 『「人間は誰しも悪気がないまま嘘をつけるタチの悪い生き物である」ということだ。さすがにそれは言い過ぎだとすれば、「人間は誰しも無意識のうちに自分の都…

「スコールの夜」芦崎笙

日本のエリート社会の典型であるメガバンクで本店初の女性管理職に抜擢された女性総合職第一期生の苦悩を描いた物語。「女だから固い対応しかできない。東大法学部卒だから高慢な物言いだ。そして、子供がいないから生活を支える苦労が分からない。どこまで…