blueskycrawler’s blog

日記と読書の記録

読書

「野村證券第2事業法人部」横尾宣政

「オリンパス巨額粉飾事件」で逮捕された、新人トップの成績を上げたモーレツ野村證券社員のお話。すごい。何でもありだ。彼らの獰猛さに比べると僕らのサラリーマン生活なんてまるでオママゴトのようだ。ハングリー精神という言葉ではきれい過ぎるくらい。…

「世界をこの目で」黒木亮

国際金融マンから小説家になった黒木亮さんのエッセイ集。金融の話より裁判の話が印象に残った。おそろしい。 『国際的な話を書こうとする場合、資料集めの中心は英文になる。英語の資料なしでは、鍵穴から世界を覗くようなものだ。 ある元裁判官の方は「無…

「ちょっと今から仕事やめてくる」北川恵海

人生、心の持ちよう次第ってこともあるわねー。 『服装が変わると気分も変わる。気分が変われば表情も変わる。 いつか、こいつの笑顔は素晴らしい、と思ってもらえるような人間になりたい。 みんな同じだ。苦しんで、もがきながらも、なんとか自分の道を見つ…

「バラ色の未来」真山仁

新聞記者ってほんとおもしろそうな仕事だなー。そればかりを思った。 『新聞記者の存在意義とは、すなわち、権力の監視−−。それに尽きる。だからこそ、調査報道には意味があるんだ。 けど、もう、全部忘れることにした。世の中悪い奴らばかりだ。真面目に生…

「クライマーズ・ハイ」横山秀夫

映画を見て懐かしくなって再読。やっぱり小説と映画は別物ですね。サマリにすらなっていない全くの別物。やっぱり内面がしっかり描かれてる小説の方が好きかな。 『【御巣鷹山にて=佐山記者】若い自衛官は仁王立ちしていた。両手でしっかりと、小さな女の子…

「僕らはみんな死んでいる♪」きら

究極のクローズド・サークル系ミステリーというか恋愛ドラマ。おもしろくて夢中で読んでしまった。 『死んでしまった人が何を思って死んでいったのか 幸せな人生だったと思っているのか いないのか その答えを生きている人間が知ることはできない ましてや …

「メジャーリーガーの女房 〜ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏〜」田口恵美子

田口壮さんのメジャーリーグ挑戦を奥さんの田口恵美子さんが描いたエッセイ。アメリカで1軍半の期間が長かったために体験した苦労や日本とアメリカの違いや家族の絆や・・そしてやっぱり出てきた仰木監督の素晴らしさ。いい夫婦だなーっと思った。うらやま…

「コンビニ人間」村田沙耶香

普通の人間と感覚が違って生きづらい人がコンビニのアルバイトをしながらなんとか生きていけてるというお話。『普通の人間っていうのはね、普通じゃない人間を裁判するのが趣味なんですよ。』なかなか興味深かったけど芥川賞を受賞した傑作という感じはしな…

「何様」浅井リョウ

「何者」のアナザーストーリー集。前作とは関係なく一つ一つの話がおもしろかった。とくに最初のお話は伏線全てが有効に使われる結末モロバレの恋愛物語だけどその雰囲気が素晴らしくしんみりしてしまった。そして最後のお話も人が人を選ぶというシューカツ…

「何者」浅井リョウ

グルディスに明け暮れる今時の世代の就活のお話。道具や環境は変わったけど中身は20年前と全く同じな感じ。 『就活がつらいものだと言われる理由は、ふたつあるように思う。ひとつはもちろん、試験に落ち続けること。単純に、誰かから拒絶される体験を何度…

「なぎさ」山本文緒

なんとなく幸せになれない女性の恋愛物語を書かせたら日本一の山本文緒が書いた家族の物語。いちおーポジティブなお話なんだと思うんだけどものすごくどんより。人生ってなんなんでしょうね。なんなんだろう。 「なぎさ」山本文緒

「ニューカルマ」新庄耕

商材がウソだらけでビジネスモデルも微妙なネットワークビジネスのお話。正直うさんくさいものだと思ってるんだけど、世の中の大企業のほとんどはものすごい営業をしている。無理矢理に消費を作り出してるという意味では何も変わらないように思う。ほんとう…

「砂の交渉 日米合併」長野慶太

ものすごくおもしろかった。やっぱり国際金融で活躍した人の話はおもしろい。 『男は仕事だ、と怒鳴り、卓袱台をひっくり返すような人間がいざ出世競争に負けてしまったときの惨めさは本人にもまわりにも大きすぎた。 事ってもんはどこの会社でも単純じゃな…

「社運」長野慶太

まだまだ隠れたサラリーマン小説の良い作家がいるんだなー。池井戸潤の半沢シリーズよりよっぽどリアルな緊迫感。グローバルビジネスとかタフネゴシエーターとか。なにより自分が最もヤル気じゃなきゃ誰も自分に着いてくるわけがないというたぶん当たり前の…

「トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業」梶山三郎

どこまでが真実なのか。モデルは奥田碩さんか。おもしろかった。 『寝ても覚めても経営のことを考える。それが経営者の本来の姿です。経営者になった以上、血ヘドを吐く覚悟で仕事に取り組まなければならない。あまり自慢すべきことではないが、トヨトミの役…

「陸王」池井戸潤

池井戸潤の半沢直樹じゃない方のパターン。めっちゃ熱い話だった。涙ウルウル。 『どんな仕事してたって、中小企業の経営だろうと、大企業のサラリーマンだろうと、何かに賭けなきゃならないときってのは必ずあるもんさ。そうじゃなきゃ、仕事なんかつまらな…