blueskycrawler’s blog

日記と読書の記録

「麻雀絶対定跡 〜勝つための50の鉄則〜」梶本琢程

去年あたりからYouTubeで女流麻雀を見るのがマイブーム。超合理的かつ勝負師の魚谷侑未さんのファン。対局で好きなのは豊後無双13万点超えのやつ。 で、いつも解説で登場するのが著者の梶本琢程。とてもおもしろく合理的かつ冷静でしかもやわらかくそして話…

「情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記」堀栄三

戦争の本を読むと日本ってほんとに非合理的で野蛮な国なんだなと思う。まだ100年も経たないんだから今もそんなに変わらないと思っておいた方が良いように思う。「国力判断の誤り、制空権の喪失、組織の不統一、作戦第一、情報軽視、精神主義の誇張」いい加減…

「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」西原理恵子

すごい。感動した。壮絶な人生から生み出された名言の数々。とくに最初の「はじめに」が珠玉の文章。 『私の田舎はとても貧しくて、子どもの頃、私の友達は大人たちから本気で殴られていた。貧しさからくるどうしようもない怒りや悲しみは、暴力になって、一…

「贖罪」

秦かなえ原作のドラマ。「告白」ほどの衝撃はなかったけど、暗いストーリーと雰囲気がとてもよかった。蒼井優の人形っぷりは素晴らしかった。小泉今日子の母親っぷりは・・女優としての限界なのか、子どもがいないせいなのかわからないけど、ちょっと薄っぺ…

「ホルモー六景」万城目学

「鴨川ホルモー」の外伝のような短編集。不思議な雰囲気。おもしろかった。本筋とは全く関係ないけどいいセリフ。『しかし、毎日、毎日、よくもまあ、こんなに会議があるもんだ。何かをすることばかり考えて、肝心の何かをする時間がない。愚かだ。非常に愚…

「リバース」相場英雄

「ナンバー」「トラップ」の続編。やっと一人前になってきたかと思えばまだまだいろいろ抜けが。でも仕事っていつまでもそんなもんかもしれない。おもしろかった。 「リバース」

「トラップ」相場英雄

「ナンバー」の続編。警視庁の捜査第二課(知能犯つまり贈収賄、選挙違反、通貨偽造、詐欺、横領、背任、脱税、不正取引などの金銭犯罪、経済犯罪、企業犯罪を扱う)に配属されて四苦八苦していた若手が立派に成長して中堅に。おもしろかった。 「トラップ」

「ナンバー」相場英雄

続編が出ていたので再読。警視庁の捜査第二課(知能犯つまり贈収賄、選挙違反、通貨偽造、詐欺、横領、背任、脱税、不正取引などの金銭犯罪、経済犯罪、企業犯罪を扱う)に配属されて四苦八苦する若手を描いた短篇集。人が頑張って成長していく姿。おもしろ…

「告白」

衝撃のストーリーだった。おもしろかった。松たか子と木村佳乃が母親役で怪演。逆バージョンも見てみたい感じ。しかし、母子の愛情ってすごいんだな。『心の弱い者がさらに弱い者を傷つける。傷つけられた者は耐えるか死を選ぶしかないのか。いや、君たちが…

「ガラパゴス」相場英雄

「震える牛」の続編?派遣社員と正社員のお話。ものすごくおもしろかった。 『普通に働き、普通にメシが食えて、普通に家族と過ごす。こんな当たり前のことが難しくなった世の中って、どこか狂っていないか?』 自由で実力主義な世の中になった反面、運や能…

「不発弾」相場英雄

なんだろう。立身出世の物語なのかなんなのか。よくわからなかった。 『幸せは自分で作れ。そんなもんは他人からもらうもんじゃない 社員は今までの三倍働け。部長や常務は一〇倍は働け。俺はそれ以上に働くから 長くサラリーマンをやっていると、人間のやっ…

「震える牛」相場英雄

あれ?これ読んだことなかったけ??ってか相場英雄ってこんなおもしろかったっけ???ってな感じ。ミステリとしてめっちゃおもしろかったし、取り上げられてる社会問題もとても興味深かった。 「震える牛」

「慟哭」貫井徳郎

読んだことあるような気がしていたけど読んだことなかった貫井徳郎の大作。めっちゃおもしろかった。 『ふと○○は、自分がどうしようもなく孤独だという事実に思い至った。気づいてみれば、誰もいない。彼が必要とする人も、彼を必要としている人も、ひとりだ…

「最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常」二宮敦人

すごい。ふつーのサラリーマンというカテゴリでは出会えない天才たちのお話・・・ 『キャンパス内にもホームレスさんの家があるよ。取手キャンパス(茨城県取手市)には普通にあった ピアニストにとって指は商売道具だもの。傷つけて演奏ができなくなったら…

「アキラとあきら」池井戸潤

零細企業の倅と大手企業の御曹司を主人公にした銀行員と経営者のお話。おもしろかったけどわりとあっさり。 『幼いころの君は、どんな音を聴いていた?幼いころの君は、どんな匂いを嗅いでいた? その態度だ。一旦顧客を舐めた営業マンは、二度と顧客の信頼…

「よるのふくらみ」窪美澄

なんだろう。恋愛と性欲。切っても切れないこの関係。 『あのう私、今、欲情しておるのですが。あなたとセックスがしたくてたまらないのですが。 一生のうち、ほんとに好きになれるやつなんて、そう何人もいないんだぜ。出会えないやつもいる。出会えただけ…

白い巨塔(2003年ドラマ)で最も泣けるシーン

2003年のドラマ。もう何十回も見ている。たぶんこんなに見てるのはイチローと僕くらいではないか。 ほぼほぼ原作に忠実なドラマだけど、林田加奈子のところはドラマで追加されたエピソード。木村多江の迫真の演技のせいかここが最も泣ける・・・。 『里見「…

「頭文字D」

マンガも途中まで読んでたけどDTVでアニメを最後まで見てとてもおもしろかった。大きな夢と高いビジョンを持って真剣に楽しむこと。高橋涼介がちょーカッコいい。理想のリーダーであり伝説のプレーヤーであり。見てるとマニュアルのRX-7が欲しくなる・・もう…

「永い言い訳」西川美和

おもしろいストーリーだった。家族を必要としていなかった男が他人の家族との付き合いで変わっていく・・ 『犬猫が動物嫌いの人間を瞬時に感知するのと似て、母親という生き物は「人の親でない者」を見抜くセンサーを持っているように感じてきたが、どうやら…

「推定有罪」仲村トオル、黒木瞳、ミムラ、陣内孝則

DTVで適当に見たドラマ。すごくおもしろかった。冤罪事件。加害者もその家族も被害者の家族もみんな不幸。仲村トオル、黒木瞳、ミムラ、陣内孝則のそれぞれの感じが良かった。仲村トオルと陣内孝則はカッコいい。黒木瞳はギリギリのところで踏みとどまってる…

「最後の医者は桜を見上げて君を想う」二宮敦人

「白い巨塔」の財前と里見のような・・人の死を扱ったものすごい名作だった。おもしろかった。 『この世界に、こんな場所があるだなんて知らなかった。いや、もっと言おう、人が死ぬだなんて知らなかった。 人は死ぬ。苦しんで、一人ぼっちで死ぬ。そして死…

「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦

ちょっと展開がゆったりでじれったかったけど心温まる恋愛物語だった。 「彼女はおまえらなど眼中にない!」「チクショウ、オレも彼女の眼中にない!」 森見登美彦さんにはもっと衝撃的な怪作を書いて欲しいんだけどな−。 「夜は短し歩けよ乙女」

「REC/レック4 ワールドエンド」

RECシリーズの最終作。1,2の続きの物語。ストーリー的にはあんまりはっきりとしたものはなかったけど、やっぱり主人公のマニュエラ・ヴェラスコが魅力的だった。おもしろかった。 「REC/レック4 ワールドエンド」

「ダイ・ハード」1,2,3,4.0

DTVで久々に見た。KKD(経験と勘と度胸)と屈強な精神力と体力に基づく思考力と実行力みたいな。学生時代にただ見てただけの自分をアホかと思う。 「ダイ・ハード」

「錆びた太陽」恩田陸

人間と同等の思考力を持つロボットのお話。全く違和感なくものすごく楽しく読めた。恩田陸さんすごい。 『戦争というのは、人的資源、物的資源、そして時間の凄まじい無駄遣いである。 人間の行動は一貫していない。人間の行動は時に理不尽であり、破滅的で…

「夜行」森見登美彦

なんだかストーリーはよくわからないが幻想的で印象的なお話だった。初めて読んだ作家だけどものすごい怪作がある予感。探してみよう。 「夜行」

「大脱走」高杉良

石川島播磨重工(IHI)から80人のエンジニアがスピンアウトしてコスモ80という会社を作ったという実話のたんなる記録みたいな小説。 「大脱走」

「メガバンク絶滅戦争」波多野聖

再読。ひどいタイトルだけどとてもおもしろい。 『プロ同士の情報のやり取りというのはインサイダー情報を交換することではない。互いの切り口を見せ合うことなんだよ。・・・優れた切り口には情報が集まって来るものだ。・・・ 人間というものはあっけない…

「アジアの隼」黒木亮

再読。おもしろかった。たまに読みたくなる僕の憧れの国際金融の物語。 『そうだった。彼は違うのだ。仕事に不平をたれたり、適当に手抜きをしても会社にさえ来ていれば給料がもらえると信じて疑わない日本の甘ったれた終身雇用のサラリーマンではないのだ。…

「64(ロクヨン)」横山秀夫

再々再読くらいかな。たまに読みたくなる。読むたびにおもしろい。 『組織内部のパワーゲームに正義も不正義もない。しかし警察官個々人の持ち場には厳然としてある。交番には交番の、刑事には刑事の、広報官には広報官の正義と不正義がある。たまたまが一生…

「アメリカン・スナイパー」

イラク戦争で「史上最高の狙撃手」と呼ばれたクリス・カイルの一生を描いた物語。戦争映画史上最高の興行収入ということで「プライベート・ライアン」並みの衝撃を期待していたけど、戦争シーンもPTSDの描写もかなりあっさりだった。戦争映画というよりも愛…

「白ゆき姫殺人事件」湊かなえ

DTVで先に映画を見てしまった・・が、人のドロドロさ加減がおもしろかった。 『白雪姫もシンデレラも、童話の中のお姫様はみんな、心もきれいでしょ。世の中の大半の人は、そんな物語を当たり前のように読んで大きくなったはずなのに、どうして現実の世界で…

「ジャッジメント」小林由香

合法的に加害者を被害者と同じ目に合わせられる「復讐法」のお話。とてもおもしろく、とても考えさせられた。 『大切な人を殺された者は言う。「犯罪者に復讐してやりたい」と。凶悪な事件が起きると人々は言う。「被害者と同じ目にあわせてやりたい」と。』…

「彼女がその名を知らない鳥たち」沼田まほかる

爽やかな良いタイトルだなと思ったらドロドロの不幸な恋愛の物語だった。どんだけ裏切られても同じような異性に惚れてまた裏切られる。だって人間なんて動物だもの。誠実さや性格より体臭とか見た目ってことあるよね。そんなお話。 「彼女がその名を知らない…

「神様のカルテ」夏川草介

すごい。慢性的な人不足の末期的な地方の病院の日常をこんだけ明るく柔らかく描けるなんて。 『救急車のサイレンは深夜でも途切れず、それを受け入れるのは、睡眠不足と低血糖の医者と経験不足の研修医だ。 学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴で…

「検察側の罪人」雫井脩介

タイトルの通り検察の中の犯罪のお話。いやいやいやいやそうはならんだろうと思いつつとてもおもしろかった。仕事の矜持ってことかな。 「検察側の罪人」

「虚貌」雫井脩介

復讐の物語。おもしろくてあっと言う間に読めてしまった。 『ただ、あなたが強く生きていきたいのであれば、憶えておいて下さい 笑顔に勝る仮面はないということです』 読み終わってみれば秀逸なタイトルだった。 「虚貌」

「望み」雫井脩介

行方不明の息子が殺人事件の被害者なのか加害者なのか。どちらであっても地獄。そんなお話。めちゃくちゃおもしろかった。 「望み」

「火の粉」雫井脩介

久々の雫井脩介。結末はわかってていつ爆発するのかジリジリする系だけどわりとあっさりな展開だった。異常者の描き方はさすが。でもやっぱりこの人には「クローズド・ノート」系の泣ける物語を期待したいな。 「火の粉」

「鴨川ホルモー」万城目学

なんだか不思議でおもしろいお話だったけどちょっぴりあっさり過ぎか。もうちょっと空想の部分に深みというか謎というか何かあったら最高だったかも。 「鴨川ホルモー」

「神去なあなあ夜話」三浦しをん

林業シリーズ2作目。これまたおもしろかった。 『山仕事は奥が深くて、一年やそこらで習得できるものじゃない。毎日発見があって、もちろん危険と隣りあわせの作業でもあるから、考えながらやらなきゃいけなくて、頭も体もパンクしそうだ。でも、楽しい。 …

「神去なあなあ日常」三浦しをん

林業のお話。おもしろかった。いろんな仕事があるんだなー。 『日本の森林で、人間の手が入っとらん場所なんかないで。 日本の林業は、斜陽産業と言われてひさしい。大山持ちだからといって、のんびり座っていられる時代は終わったのさ 山の生き物は、山のも…

「舟を編む」三浦しをん

15年もかけて辞書を作るお話。おもしろかった。 『辞書は、言葉の海を渡る舟だ 海を渡るにふさわしい舟を編む 大学の教授ってのは、世間知らずの専門馬鹿か、妙に耳が早くて政治力に長けたやつか、どっちかだな。 いったいどうしたら、なにかに夢中になれ…

「風が強く吹いている」三浦しをん

久々の三浦しをんさん。素人が箱根駅伝を目指すという怪しさ満載の話だけど、とってもおもしろかった。 『「箱根の山は天下の険!」 「ペース落ちてるぞ。だからといって、時計を見すぎるな。なるべく体で感覚を覚えるようにして」「暑いのに複雑な指示出す…

「蜜蜂と遠雷」恩田陸

恩田陸の「黒と茶の幻想」「夜のピクニック」に並ぶ大傑作。 『途方もない才能を目にするとは、恐怖に近い感情を呼び起こすものなのだ。 注目されたり、妬まれたりすることに比べたら、馬鹿にされたり、無視されたりすることは全然平気だった。 ピアノは天才…

「ともにがんばりましょう」塩田武士

労働組合の団体交渉のお話。わりとあっさりだったけどおもしろかった。 『敵は倒すためにあるんやない 何のためにあるんですか? 歩み寄るためや』 立場は違えど人と人の信頼みたいなもの。いいなと思った。 「ともにがんばりましょう」

「女神のタクト」塩田武士

まーまーかなーっと思って読んでたら終章でボロボロに泣いてもーた。めっちゃいい話だった。 『能書きはええ。やる男であれ。文句ばっかり言うて、目下のもんに偉そうにしてるのは、昭和のあかん軍人と変わらんぞ。男も女も世の中、そんな奴が多い。でもな、…

「盤上に散る」塩田武士

「盤上のアルファ」の続編なので楽しみに読んでみたんだけどちょっと物足りなかった。伝説の真剣師の物語にしてはあっさり過ぎか。貫井徳郎あたりのような重厚さが欲しいテーマだった。 「盤上に散る」

「盤上のアルファ」塩田武士

左遷された新聞記者と挫折した将棋棋士のお話。おもしろかった。やっぱり勝負事は勝たないとね。 「盤上のアルファ」

「八甲田山 死の彷徨」新田次郎

雪中行軍の訓練で参加者210名中199名が死亡し、生き残った11名のほとんどが凍傷で四肢切断という日本全体がブラック企業だった頃のリアルデスマーチのお話。何度読んでもあの時代に生まれなかったことを心の底からラッキーだったなと、ただ、それだけを思う…