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blueskycrawler’s blog

日記と読書の記録

「望み」雫井脩介

行方不明の息子が殺人事件の被害者なのか加害者なのか。どちらであっても地獄。そんなお話。めちゃくちゃおもしろかった。

望み

「火の粉」雫井脩介

久々の雫井脩介。結末はわかってていつ爆発するのかジリジリする系だけどわりとあっさりな展開だった。異常者の描き方はさすが。でもやっぱりこの人には「クローズド・ノート」系の泣ける物語を期待したいな。

火の粉

「鴨川ホルモー」万城目学

なんだか不思議でおもしろいお話だったけどちょっぴりあっさり過ぎか。もうちょっと空想の部分に深みというか謎というか何かあったら最高だったかも。

鴨川ホルモー

「神去なあなあ夜話」三浦しをん

林業シリーズ2作目。これまたおもしろかった。


山仕事は奥が深くて、一年やそこらで習得できるものじゃない。毎日発見があって、もちろん危険と隣りあわせの作業でもあるから、考えながらやらなきゃいけなくて、頭も体もパンクしそうだ。でも、楽しい。

山のなかで頼れるのは、自分と班のメンバーだけだ。それでもどうしようもない事故や天候の急変は起こるもので、山の神さまや大木を敬う気持ちにも自然となるんだ。

「深い山で仕事しとると、夢のなかと同じくらい、死んだひとらに近づける気ぃする」「山はあの世とこの世の境目なんやそうや」

「神さんは、信心するもんがおらんようになると、力を失ってしまいはる、と言われとる。」

変なもんだね。どこにいても、なにかが行きすぎだったり、たりなかったりするように感じられるなんて。

ほんといろんな仕事がありいろんな人生があるな。

神去なあなあ夜話

「神去なあなあ日常」三浦しをん

林業のお話。おもしろかった。いろんな仕事があるんだなー。


本の森林で、人間の手が入っとらん場所なんかないで。

日本の林業は、斜陽産業と言われてひさしい。大山持ちだからといって、のんびり座っていられる時代は終わったのさ

山の生き物は、山のもの。山での出来事は、神さまの領域。お邪魔してるだけの人間は、よけいなことには首をつっこまない。

山火事になったら、何十年もかけた仕事がパーになってしまうでな

だから、神頼みするくらいなら、こんな命がけの祭りをすんのはやめてくれっつうの!

今も実際に山奥でこういう仕事をしている人たちがいるのだと思うとなんか不思議。

神去なあなあ日常

「舟を編む」三浦しをん

15年もかけて辞書を作るお話。おもしろかった。


辞書は、言葉の海を渡る舟だ 海を渡るにふさわしい舟を編む

大学の教授ってのは、世間知らずの専門馬鹿か、妙に耳が早くて政治力に長けたやつか、どっちかだな。

いったいどうしたら、なにかに夢中になれるのだろう。これしかないと思い定めて、ひとつのことに邁進できるのだろう。

だれかの情熱に、情熱で応えること。

死者とつながり、まだ生まれ来ぬものたちとつながるために、ひとは言葉を生み出した。

なにかに夢中になれるって幸せなことですよね。うらやましい。

舟を編む

「風が強く吹いている」三浦しをん

久々の三浦しをんさん。素人が箱根駅伝を目指すという怪しさ満載の話だけど、とってもおもしろかった。


「箱根の山は天下の険!」

「ペース落ちてるぞ。だからといって、時計を見すぎるな。なるべく体で感覚を覚えるようにして」「暑いのに複雑な指示出すな!」

「いよいよ予選会なわけだが・・・、勝つための秘訣を教えよう」「左右の脚を、交互にまえに出せ!」

体を鍛えるっていいよね。僕も走ってみようかな・・

風が強く吹いている三浦しをん